電車の接近 電停に表示 長崎電気軌道が装置導入へ

 長崎市内で路面電車を運行している長崎電気軌道(同市)は19日、乗客が電停で待っているときに、電車が近づいてきたことを確認できる表示装置を電停に導入する方針を示した。乗客の利便向上が狙い。
 本年度中に1カ所で試験運用を始める。その後、利用者が多い電停を中心に順次設置していきたい考え。
 同日の長崎市議会都市整備・交通対策特別委員会で、参考人として出席した長崎電気軌道の松坂勲経営企画室長が明らかにした。
 表示内容は、次に来る電車が何号系統で、どこまで近づいているかを知らせることや、事故で運行がストップした場合に現状を伝えることなどを想定しており、現在中身を詰めている。
 表示する文字は多言語を予定している。特別委の委員からは「あと何分で電車が来るかも表示してほしい」との要望が上がった。
 松坂室長は、表示装置について「以前から利用者のニーズは高かった。試験設置を通してお客さんの反応やコストを検証しながら、順次設置する方向で検討していきたい」と語った。

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