ベトナムの建材加工流通「QHプラス」、日鉄住金物産が10%出資

鉄骨事業などで内需捕捉

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 日鉄住金物産は19日、ベトナムの鋼材流通・建材加工大手のQHプラス(本社・ホーチミン市)への出資を決定したと発表した。第三者割当増資で300万株を引き受け、出資比率は10・54%とする。9月中には払い込みを完了させる。同国での建材加工・流通会社への出資は初という。

 QHプラスは2006年に設立。資本金は2029億8千万ベトナムドン(約9800万円)。ファブリケーターとして鉄骨製造を手掛けるほか、鉄筋加工、コイルセンター、リース業など建材向けに幅広く事業を展開。最大都市ホーチミン市を中心とした同国南部を主な商圏とする。直近17年の売上高は約1億3900ドル(約156億2千万円)。

 日鉄住金物産は熱延コイルや厚板、丸棒の販売などで約10年にわたって取引があり、良好な関係を構築してきた。同社は今回の出資により、今後も拡大が期待されるベトナム鉄鋼建材市場の需要捕捉を進めるほか、将来的に伸長が見込まれる鉄骨事業への進出を狙う。

 同社によると、ベトナムの17年鋼材見掛け消費は前年比21・3%増の2730万トン(ベトナム鉄鋼協会調べ)で、東南アジア最大の鉄鋼消費国。これまでは鉄筋コンクリート造(RC造)が主体だったが、今後は都市部で物流倉庫や工場など鉄骨造(S造)の出件が増える見込みだ。日本と同様に人件費が急速に上昇していることから、現場作業員が少なく短納期のS造での事業展開を模索する。