広島の主軸・丸、鈴木が口揃える次なる目標 「日本シリーズに勝つこと」

広島・丸佳浩【写真:荒川祐史】

丸は「1日でも長く新井さんと野球をやりたい」

■広島 10-0 ヤクルト(26日・マツダスタジアム)

 広島は26日のヤクルト戦に勝利し、球団史上初のリーグ3連覇を達成した。リーグ屈指の破壊力を誇った打線で、クリーンアップを任された丸と鈴木が、優勝会見で3連覇の喜びと苦しみを語った。

 先制打を含む3安打3打点と活躍した丸は「(スタンドを)360度見回しても、みんなお客さんが喜んでいた。自分も嬉しかったけど、ファンの皆さんが喜んでいるのを見て、さらに(嬉しかった)です」と、3年目で初となる地元での胴上げを喜んだ。

 今季は38本塁打でタイトルを狙える位置にいるが、「自分はホームランバッターではない。その中でもいいスイング、いい捉え方をすれば打てると考えている。まあ、打たないよりは打った方がいいので」と殊勝に話した。

 故障で短期間の離脱はあったが、ほぼシーズンを通して4番を務めた鈴木は「マジック1になってから、すごいプレッシャーというか、違った雰囲気になったので、なるべく早く決めたかった」と心情を明かした。「去年は怪我をしていたので、ベンチの中から優勝した光景を見た」と、前年に悔しさを語り、「守っている時に、去年ああいうことがあったなと思って迎えることができたので感動した」と3連覇に感慨深そうだった。

 チームの軸となる2人が揃って口にしたのが「目標は日本シリーズに勝つこと」。丸の言う「1日でも長く新井さんと野球をやりたい」という願いを叶えるため悲願の日本一を目指していく。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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