7、8月 来場者12万人 前年同期を3.5万人上回る

 定例県議会は26日、総務、文教厚生、環境生活、農水経済の4常任委員会を続行。県は総務委で、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の県内にある構成資産について、7、8月の2カ月間で前年同期を約3万5千人上回る12万2376人が来場したと明らかにした。
 小林克敏委員(自民・県民会議)の質問に佐古竜二観光振興課長が答えた。
 集落ごと登録された構成資産は、集落内の代表的な建造物の来場者数で計算した。最も来場者数が多かったのは大浦天主堂(長崎市)の8万3990人で、前年同期比1・21倍。▽頭ケ島の集落(新上五島町)8472人、同1・11倍▽外海の出津集落(長崎市)7990人、同2・27倍▽原城跡(南島原市)7958人、同4・53倍-などと続いた。
 最も伸び率が高かったのは平戸の聖地と集落(平戸市)で同10・88倍の3330人だった。7月と8月で来場者数を比較すると、ほとんどの構成資産で8月の来場者数が多かった。
 このほか、同じデザインの案内板を本年度中に全ての構成資産に設置する計画も示した。宮本法広委員(公明)の質問に村田利博世界遺産登録推進課長が答えた。案内板には同遺産の公式ホームページにアクセスするQRコードがあり、ホームページで多言語版のパンフレットを見ることができる。

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