MotoGP:アビンティアのラバット、タイGPで復帰ならず。再びトーレス起用

 10月1日、レアーレ・アビンティア・レーシングは、MotoGP第15戦タイGPで、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するジョルディ・トーレスを再び代役として起用することを発表した。

 レアーレ・アビンティア・レーシングのレギュラーライダーであるラバットは、第12戦イギリスGPのフリー走行4回目で転倒。グラベルから退避しようと立った時に、止まりきれなかった他車に突っ込まれ、右脚の大腿骨、脛骨、腓骨を骨折した。

 ラバットはタイGPでの復帰を予定し、先週バルセロナの大学病院を退院。その後自宅でリハビリを進めているが、タイGPでの復帰は叶わなかった。

 代役で参戦するトーレスは、2010年から2014年までMoto2クラスに参戦したライダー。2015年からはSBKに参戦し、現在はMVアグスタのマシンを走らせている。MotoGPクラスは前戦の第14戦アラゴンGPでの代役出場が初で今回で2度目となる。

 アラゴンGPでは最後尾でレースを終えたものの、初参戦ながらトップから59秒差、チームメイトのチャビエル・シメオンとほぼ同時にフィニッシュした。

アラゴンGPで代役参戦したジョルディ・トーレス

 また、10月5日からチャン・インターナショナル・サーキットで行われるタイGPはMotoGPでは初の開催。しかしSBKに2015年からタイラウンドが追加され、トーレスは過去4年間タイでレースをした経験がある。

 MotoGPクラスに再び参戦するトーレスは「週末を通してMotoGPのライディングスタイルに慣れるために、たくさんの情報を吸収しなければならなかったアラゴンで、とても良い経験をした後、タイで別のチャンスをもらい、また参戦できることは素晴らしい」とコメント。

「僕はSBKで過去4年間タイでレースしているから、サーキットはとても良く知っている」

「タイは僕が好きなトラックで、良いレースをした場所だ。僕たちは金曜日に他のライダーに追いつき、改善を続けるためにFP1からベストを尽くす必要がある」

「最大限バイクを倒し、コーナー出口でできるだけ早くバイクを起こす方法を学ぶ必要がある。頭で考え出したたくさんのことがあり、今その知識をバイクに適応する時だ」

「もっとスムーズに乗れるか、日曜日にある程度のリザルトが記録できるか見てみよう」

怪我をしたティト・ラバットへ向けてのメッセージ

 マシンはチームに所属するシメオンが使用したデスモセディッチGPの2016年型を使用。シメオンは、サンマリノGP、アラゴンGPと同じくラバットの2017年型デスモセディチGPを走らせる。

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