手話普及へアドバイス 諫早市職員ら真城中で出張講座

 手話への理解を深め普及させようと、諫早市障害福祉課の職員や市内の手話サークルのメンバーらが9月28日、諫早市真崎町の諫早市立真城中(佐藤秀治校長、325人)を訪れ、手話の出張講座をした。

 諫早市は4月、耳が不自由な人と聞こえる人が互いに理解し合い共生する社会の実現を目指す手話言語条例を施行した。今回の出張講座は、諫早市内の学校や公民館などで本格的に実施する前に改善点を洗い出そうと開いた。

 参加者は、3年生の総合学習の中で手話に取り組んでいる同校の生徒16人に手話言語条例について説明したり、簡単なあいさつなども教えた。

 生徒たちは、校内で今月開かれる発表会に向けて練習した手話を使った寸劇を披露した。買い物などをテーマに演じた生徒に対し、県ろうあ協会諫早支部の鍋内公一さん(50)が「表情が大事」「劇で見せるなら客側に体を向け、大きめの動作が良い」とアドバイス。参加者全員で両手首を回してひらひら振る手話の拍手を送り合った。

 濱田一希さん(14)は「気持ちが通じないのは、とてももどかしいと思う。今後も少しずつ覚えて、いつか橋渡し役になれれば」と話した。

学んだ手話が伝わるか確認する生徒=諌早市立真城中

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