メクル第312号 壱岐の小学生 「狂言」の所作学ぶ

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 壱岐(いき)市内の小学4~6年生約850人が3日、同市郷ノ浦(ごうのうら)町の壱岐の島ホールで、日本の伝統芸能(でんとうげいのう)「狂言(きょうげん)」を鑑賞(かんしょう)しました。

 すぐれた舞台芸術(ぶたいげいじゅつ)にふれる県青少年劇場(げきじょう)事業の一環(いっかん)。披露(ひろう)したのは狂言の名門「大蔵流(おおくらりゅう)山本会」の4人です。このうちの1人、山本則俊(やまもとのりとし)さんは小学6年生の教科書「国語・上巻」(光村図書)にも登場しています。

 狂言は約650年前の室町時代から続く古典芸能で、せりふ回しや歩き方などが独特(どくとく)な喜劇です。この日の演目(えんもく)は「蝸牛(かぎゅう)」と「しびり」。会場は終始、手拍子(てびょうし)や笑いに包まれました。

 演目が終わると、10人の児童が選ばれて舞台に。狂言師(し)の山本則重(やまもとのりしげ)さんから、所作(しょさ)、歩き方、走り方、笑い方などの指導(しどう)を受けました。最後に質問(しつもん)の時間があり、市立盈科(えいか)小6年の里吉漣(さとよしれん)君(12)が「なぜ、せりふはゆっくりなんですか」と質問。則重さんは「言葉も少ない。お客さまの想像(そうぞう)力で理解(りかい)してもらうためです」と答えました。

 市立沼津(ぬまづ)小6年、小園悠依(こぞのゆい)さん(11)は「むずかしい言葉ばかりだと思っていたけど、すごく楽しめて、いい思い出になった」と話しました。

舞台で狂言の所作を学ぶ子どもたち=壱岐の島ホール