プロのサッカー選手には移籍がつきものだ。所属するチームで活躍して結果を残せばほぼ間違いなく他のクラブから移籍のオファーが来る。
もちろんその誘いに応じるかは選手の判断にも委ねられている。数々のチームで活躍した人もいれば、オファーを断ってクラブに留まり続けている選手もいる。
そこで今回は、Jリーグでプレーするバンディエラ(チームの象徴的な選手)とも言われる選手5人を紹介しよう。
中村憲剛
2003年に川崎フロンターレに加入して以来、ワン・クラブ・マンを貫いてきたプレーメーカー。
好きなサッカー選手にグアルディオラの名前を挙げているように、広い視野と類い稀なるパスセンスを駆使して試合をコントロールする。
昨シーズン待望のリーグタイトルを獲得し、「感無量だね」と喜びを語った。現在、川崎の順位は1位。37歳になったレジェンドは連覇を達成できるだろうか。
曽ヶ端準
高校生の時に鹿島アントラーズのユースに加入し、ここまでリーグ戦500試合以上の出場を誇る39歳のGKであり、地元の英雄でもある。
経験を活かしたコーチングでシュートコースを限定させ安定したセービングで失点を防いだと思えば、正確なキックでカウンターの起点にもなれる。
2002年には日韓ワールドカップのメンバーにも選ばれた、日本を代表する守護神だ。今シーズンはクォン・スンテにレギュラーの座を奪われているが、もう一度正GKのポジションに君臨したいところだ。
大谷秀和
ボランチとしてプレーしているが、ゴールキーパー以外のすべてのポジションでプレーできる柏レイソルの頼れるキャプテン。
ユース時代には攻撃的MFとしてプレーしていたが、当時のチームメイトだった玉田圭司に衝撃を受けて、コーチの勧めもありボランチにコンバート。
ピッチ内外を問わずキャプテンシーを発揮し、ジャンクフードを食べる選手に「ありえない」と発言するなど、日常の中でも注意を怠らない。
森崎和幸
1999年にサンフレッチェ広島でプロデビューしてから広島一筋を貫き、リーグ戦500試合出場を達成したサンフレッチェの頭脳。
2シーズン前、小学校2年生のころから一緒にプレーして来た双子の弟、浩司さんが引退。
Jリーグ新人王を獲得するなど輝かしいキャリアを送ってきた広島のレジェンドも37歳を迎えた。川崎フロンターレとの壮絶な首位争いを制し、自身4度目のリーグタイトルを獲得できるだろうか。
遠藤康
2007年にプロデビューと、バンディエラにしては比較的若い30歳のサイドプレーヤー。基本は左サイドの攻撃的選手だが、2シーズン前は中盤の底で起用されたように複数のポジションでプレーすることが出来る。
リーグタイトル、リーグカップ、天皇杯、富士ゼロックス・スーパーカップでそれぞれ3回以上優勝を経験した。
今シーズンは優勝が厳しくなったが、3位以上をキープしてACL出場を目指したいところだ。