ヴェンゲル流からの脱却! アーセナル9連勝の裏に”エメリ改革”あり

アーセナルを指揮するエメリ photo/Getty Images

マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーによる首位争いが注目を集める中、リーグ戦で6連勝を収めて4位にまで順位を上げてきたのがアーセナルだ。開幕直後はマンCとチェルシー相手に敗れたため、今季のアーセナルもダメかと見切りをつけてしまったサッカーファンもいるかもしれない。しかし、それ以降アーセナルは勝ち続けているのだ。全てのコンペティションを含めれば驚異の9連勝中だ。

英『Daily Mail』は、今季から指揮を執るウナイ・エメリの改革が効いていると手腕を評価している。アーセナルはアーセン・ヴェンゲル体制を長く続けてきたが、エメリはクラブに染み付くヴェンゲル流を徐々に変化させているのだ。ここまではその改革が上手くいっていると見ていいだろう。

同メディアはいくつかヴェンゲルとの違いを挙げているが、最も注目されているのはトレーニングの強度だ。エメリはハイエネルギーなトレーニングが試合での好パフォーマンスに繋がると考えているようで、これはヴェンゲル時代から最も大きな変化と取り上げられている。

また、メンバー発表にも違いがある。ヴェンゲルは試合の3日前にはスタメンを伝えていたようだが、エメリは試合の朝までスタメンを伝えない。最後までスタメンが分からないことで、選手たちの競争意識が強まるとの考えだ。それも強度の高いトレーニングに繋がる。

ヴェンゲル時代には許されていた甘い飲み物も禁止しており、同メディアはエメリの方が細部までこだわる指揮官だと伝えている。まだ序盤戦だが、このトレーニングが成果を挙げているのは間違いない。直近6試合では1試合平均得点2.83、平均ポゼッション率62.25%、1試合平均失点数0.83と好記録を出している。

次にエメリの手腕が問われることになるのは11月3日に予定されているリヴァプール戦だろう。ここでも勝利できれば、アーセナルは一気にトップ4候補となってくる。エメリの改革はアーセナルをどこまで押し上げるのか注目だ。

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