パドレスがステアーズ&ジョンソンの両コーチを解任

パドレスは打撃コーチのマット・ステアーズと内野コーチのジョシュ・ジョンソンとの契約を更新しないことを明らかにした。両者とも球団フロントの求める結果を残すことができず、1シーズン限りでチームを去ることになった。

今季のパドレスはフリーエージェント市場における大型補強でエリック・ホズマーを打線に加え、オールスター選手のウィル・マイヤーズ、台頭著しいハンター・レンフロー、マニュエル・マーゴ、オースティン・ヘッジスといった選手たちとともに攻撃力アップに貢献することが期待されていた。しかし、シーズンが終わってみると、出塁率.297は5年連続でリーグワーストの数字となり、打率.235と長打率.380はリーグワースト3位。1523三振はリーグで最も多く、ステアーズの責任が問われても仕方のない状況である。

ステアーズは若手時代の1993年に中日ドラゴンズで60試合に出場し、打率.250、6本塁打、OPS.721という成績を残して退団。メジャー復帰後に頭角を現し、アスレチックス時代の1997~1999年には3年連続で26本塁打以上かつOPS.880以上の好成績をマークした。その後もパンチ力を備えた対右投手要員かつ代打要員として多くのチームを渡り歩き、2011年限りで現役を引退。引退前年の2010年にはパドレスでもプレイし、19年のキャリアで12球団に所属して通算265本塁打を放った。2017年にフィリーズで打撃コーチを務め、今季は直近15シーズンで9人目の打撃コーチとしてパドレスに迎え入れられたものの、チームの攻撃力アップに貢献することはできなかった。

後任については何も明らかになっていないものの、パドレスは内部昇格で打撃コーチの空席を埋める方針のようだ。その場合は打撃コーチ補佐のジョニー・ワシントンとAAA級打撃コーチのモーガン・バークハートが候補となるが、このうちバークハートはステアーズと同様に日本でのプレイ経験がある人物である(2002年に福岡ダイエーでプレイ)。

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