ブリュワーズが左の大砲を補強 ロイヤルズからムスターカスを獲得

日本時間7月28日、この日のトレード情報の中で最大のニュースといえるのではないか。ナ・リーグ中地区2位のブリュワーズがロイヤルズからマイク・ムスターカスの獲得を発表。首位のカブスとは1.5ゲーム差とあり逆転できる位置にいる。より打線の強化を目指して左打ちのスラッガーをチームに迎え入れることになった。

昨年オフにFAとなったムスターカスだったが、なかなか移籍先が見つからず3月にロイヤルズと再契約。今季も三塁手として活躍しここまで98試合に出場して打率.249 20本塁打 62打点の成績を残している。7月は打率.191と低調ではあるが、今季オフでFAになる上に20発打った長打力は優勝を目指すチームにとっては魅力的だ。ブリュワーズは開幕前にロレンゾ・ケインやクリスチャン・イエリッチを獲得して打線強化に成功し、さらに今夏のトレードでさらに厚みを増すことになる。

既に再建モードに入ったロイヤルズが見返りとして獲得したのはブレット・フィリップスとホルヘ・ロペスの2人。24歳のフィリップスは既にメジャー昇格を経験しており、これまでに52試合に出場したことがある外野手だ。今季は主に3Aでプレーしており71試合で打率.240 6本塁打 25打点の成績を残している。また、同じく24歳のロペスはメジャーで13試合に登板した実績を持つ。昨年はプエルトリコ代表としてWBCの舞台も経験した。今季は3Aで24試合に登板し3勝3敗5セーブ 防御率5.65を記録している。

ブリュワーズのデービッド・スターンズGMは「マイクは今、ベストな状態ではないがのちに復活してくれると思う」と新天地での復活に期待を寄せている。確かに昨年、38本塁打を記録した打棒と比べると見劣りしてしまうが、新しい本拠地となるミラー・パークは以前から左打者有利と言われていることからムスターカスにとって復調のきっかけとなる可能性が高い。既にチーム内では日本時間7月29日のジャイアンツ戦からデビューさせることを考えているという。果たして彼の加入がチームにどのような影響を与えるか注目したい。

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