昨季のブンデスリーガでブレイクを果たしたレオン・ベイリー。レヴァークーゼンに所属する21歳のレフティは、メガクラブから注目される逸材だ。
ただ、彼にはいまだフル代表経験がない。ジャマイカ出身ながら、代表でのプレーは保留していたのだ。
そのため、今回のワールドカップではイングランド代表などがサプライズ招集するのではないかと噂にもなった。
そんなベイリーだが、ついに招集に応じてジャマイカ代表にデビューするはずだった…。だが、一転して今回はプレーしないことを表明。
ジャマイカの地元紙『The Gleaner』によれば、こう語ったという。
レオン・ベイリー
「僕がジャマイカにやって来たのは、代表招集によるものであるのは確かだよ。
僕らが結んだ合意のもと、来ることに同意していた。だが、ここに来た時には全く別の話になっていた。
彼らは(契約の)責任を果たさなかったので、僕はこの試合ではプレーしないと決めたんだ。
ここに来た理由はただひとつ、国を代表するためさ。でも、彼らが約束を果たさなかった。
彼らがそれをするつもりなら、僕は代表チームのユニフォームに袖を通す準備はできているよ」
あらかじめ同意していた約束をジャマイカサッカー連盟(JFF)が反故にしたので、代表戦出場を取りやめたとのこと。
その約束とは、彼の異母兄弟であるカイル・バトラーの代表招集。
20歳のカイルはオーストリア2部でプレーしており、JFFとしては彼をテストしたがっているという。
ただ、ベイリーとしてはトライアルは不必要だと確信。お互いを理解しているほか、選手としての能力も買っており、彼が必要だと考えているとのこと。
レオン・ベイリー
「それ(カイルの招集外)が大きな割合を占めている。
僕には自分を理解できる選手が必要なんだ。
飛び入りで機能することを僕に対して期待することはできないよ。助けが必要だ。
僕は勝者であり、不死鳥だ。負けることは好きじゃない。
なので、自分が知っている実行力がある人間が必要なんだ」
理由はともかく代表の人選となれば、簡単な問題ではなさそうだ。状況が変われば来月の代表戦でデビューする可能性もあるようだが、果たして…。