ツインズの新監督はバルデッリ 2003年に松井秀喜と新人王争う

日本時間10月26日、ツインズはチームの第14代監督にロッコ・バルデッリが就任したことを発表した。ツインズが球団の外部から監督を招聘するのは1985年に就任したレイ・ミラー以来のこと。現在37歳のバルデッリはメジャー30球団で最年少の監督となった。

バルデッリは2000年のドラフトでレイズ(当時はデビルレイズ)から全体6位指名を受けてプロ入りし、7シーズンのキャリアで打率.278、60本塁打、60盗塁、OPS.766をマーク。デビューイヤーの2003年には打率.289、11本塁打、27盗塁、OPS.742の好成績をマークして松井秀喜らと新人王を争った。2008年までレイズでプレイしたあと、2009年はレッドソックスへ移籍し、2010年にレイズへ復帰してこの年限りで現役を引退。筋肉の異常により疲労が取れにくいという問題に悩まされ、若くしてユニフォームを脱ぐことになった。

その後はレイズのフロントオフィスに入り、一塁ベースコーチを務めたあと、今季はメジャーリーグ・フィールドコーディネーターに就任。現役時代の大半を過ごしたレイズで指導者としての経験を積んできた。マイナーを含めて監督の経験はないものの、ツインズは面接を行うなかでバルデッリの監督としての資質を高く評価したようだ。なお、現役生活を短命に終わらせた筋肉の異常は、現在は回復しており、バルデッリによると選手時代よりも健康管理に気を付けていることにより、身体は良好な状態を保っているという。

ツインズは昨季チームをワイルドカード獲得に導き、最優秀監督賞を受賞したポール・モリターと今季からの3年契約を結んでいたものの、さらなる躍進を目指した今季は地区2位ながら78勝84敗と期待はずれの成績に終わり、シーズン終了後に契約を2年残してモリターを解任。新監督探しを進めていた。才能豊かな若手選手が主体のチームは、37歳の青年監督のもとで再出発を図る。

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