アストロズがヒンチ監督と契約延長 2022年までの4年契約

日本時間8月31日、アストロズはA.J.ヒンチ監督と来季からの4年契約を結び、契約を延長したことを発表した。ホゼ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガーといった主力選手が見守るなか、記者会見が行われた。

選手たちから絶大な信頼を得ているヒンチと契約を延長することは、アストロズのフロントオフィスにとって当然ともいえる決断だった。契約内容についての詳細は明らかになっていないものの、来季から始まる4年契約を結び、ヒンチは2022年までチームの指揮を執ることが確定。ジム・クレイン・オーナー、ジェフ・ルーノウGMとともに記者会見に臨んだヒンチは「ヒューストン・アストロズの監督になりたがらない人なんていないだろう」と喜びを口にした。

クレインはヒンチのコミュニケーション能力を称賛。ヒンチは選手のみならずフロントオフィスとも良好な関係を築いているが、これはヒンチが元トップ・プロスペクトであり、選手として7年のキャリアを送ったあと、ダイヤモンドバックスやパドレスで指導者としての経験を積んだことが大きく影響しているとみられる。

現在44歳のヒンチはアストロズでの4シーズンで352勝266敗をマークし、2015年と2017年にポストシーズン進出。昨季は球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、今季は2年連続3度目のポストシーズン進出が濃厚となっている。通算勝利数はすでに球団史上5位。球団史上唯一のワールドシリーズ制覇を成し遂げた監督であることを考えると、すでに球団史上最高クラスの監督であると言っても過言ではないだろう。

「今日は私にとって、そして私の家族にとって間違いなく大きな一日となった」と語ったヒンチ。来季の契約はオプションとなっていたため、必ずしもこのタイミングで契約延長交渉を行う必要はなかったのだが、新たに4年契約を結んだことはクレインやルーノウからのヒンチの手腕に対する評価の高さの表れと言えるだろう。アストロズはヒンチの指揮のもとでさらなる黄金期を築いていくことになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.