日立金属、ABS一体型EPBハーネスで「茨城県発明協会会長賞」受賞

 日立金属は25日、発明協会が主催する2018年度の関東地方発明表彰で「茨城県発明協会会長賞」を受けたと発表した。受賞者は電線材料カンパニー茨城工場の早川良和氏と江島弘高氏の2人。ABS一体型EPBハーネスの発明が評価された。表彰式は11月8日に千葉県浦安市の浦安ブライトンホテル東京ベイで開催される。

 EPB(電動パーキングブレーキ)ハーネスは自動車のタイヤハウス内で車体からブレーキキャリパーまでを配線するために使用する。EPBはスイッチ操作で電気的に後輪にブレーキをかける機構。従来の機械的なパーキングブレーキに置き換わる制動システムで、運転席回りのスペースを有効利用できることや、坂道発進がしやすいことなどが特長となっている。

 受賞製品はノイズ対策用シールドを設けていないEPB専用ケーブルとABS(アンチロックブレーキシステム)センサー用ケーブルを共通の外部シースで被覆し一体化したもの。ハーネスの細径化と低コスト化を実現するとともに、繰り返しの曲げに対する耐久性も高めている。

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