東京製鉄の特寸H形鋼の大梁用を開発 ファブの作業効率向上

 東京製鉄は特別サイズのH形鋼「Tuned―H(TH)」(呼称・チューンドH)で、大梁用の新シリーズ「Gシリーズ」の開発を完了した。鉄骨ファブリケーターの要望に応じて開発した同社の独自製品で、作業効率の向上が図れる。サイズは600×300の1サイズ。今後はGシリーズのメリットを積極的にPRし、受注につなげていく考え。

 同社の特寸H形鋼「チューンドH」は、顧客ニーズに合わせたサイズ調整によりJIS標準サイズと区別した製品。軸間寸法を微調整できる宇都宮工場のユニバーサル圧延技術を活用して生産している。

 これまでチューンドHには小梁の軽量化を図る「Bシリーズ」(4サイズ)と、溶接軽量H形鋼の置き換えを可能とする「Lシリーズ」(3サイズ)の2種類があった。

 同社はファブのニーズに対応し、大梁向け「Gシリーズ」の開発を進めてきた。このほど開発が完了し、JIS認証も取得。THは合計8サイズとなった。

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