5月末に解雇の元Rソックス・ラミレス 現役続行を目指す

5月末にレッドソックスを解雇され、それ以降無所属の状態が続いているハンリー・ラミレス。メジャー通算1825安打、269本塁打、シルバースラッガー賞2度の実績を誇るドミニカ共和国出身のスラッガーは、母国でトレーニングを続けており、母国のウィンター・リーグに参加したあとにメジャー復帰を目指す計画を立てているようだ。

2016年に打率.286、30本塁打、111打点、OPS.866の好成績をマークしたラミレスだったが、昨季は打率.242、23本塁打、62打点、OPS.750と成績が悪化。契約最終年となった今季は44試合に出場して打率.254、6本塁打、29打点、OPS.708に終わり、レッドソックスは残り1440万ドル程度の支払い義務があったにもかかわらず、5月末にラミレスを解雇する決断をした。

今年6月には麻薬の取引にかかわった疑惑が報じられたものの、これは無実であることが証明された。メジャー最初のフルシーズン5年では2006年に新人王、2009年に首位打者、2008年から3年連続でオールスター・ゲーム選出、2008年から2年連続でシルバースラッガー賞受賞と見事な活躍を見せたが、その後は故障が増加し、2011年以降の平均出場試合数は112試合。輝かしい活躍はすでに遠い過去のものとなっており、かつての俊足が完全に衰えてしまっていることや、一塁の守備が低レベルであることを考えると、積極的にラミレス獲得に動くチームはないだろう。

とはいえ、ラミレスはまだ34歳であり、本人のやる気や取り組み次第では、全盛期レベルとはいかなくとも好打でチームの戦力となる可能性はある。打力のある指名打者や一塁手を安価で探しているチームにとっては、ウィンター・リーグでのパフォーマンス次第にはなるものの、マイナー契約での獲得候補の1人になるのではないだろうか(ラミレス自身がマイナー契約を受け入れるかどうかは別問題であるが)。

© MLB Advanced Media, LP.