ワールドシリーズの最優秀ブルペンは王者・Rソックス

日本時間10月30日、MLB公式サイトではワールドシリーズの最優秀ブルペンにレッドソックスを選出した。ブルペンが不安視されていたレッドソックスだが、アレックス・コーラ監督は先発投手を積極的にリリーフで起用することにより、その弱点を克服。レッドソックス救援陣は5試合で計25回2/3を投げて防御率1.40、奪三振28、与四球7という見事な働きを見せ、5年ぶりのワールドシリーズ制覇の原動力となった。

各投手が見事な働きを見せたレッドソックス救援陣だが、特に目立ったのがネイサン・イバルディとジョー・ケリーの2人だ。イバルディは第1戦と第2戦で各1イニングを無失点に抑えると、延長18回の死闘となった第3戦では6イニングを投げる力投。7イニング目に突入した18回裏、先頭のマックス・マンシーにサヨナラ弾を浴びて敗戦投手となったものの、9番手投手として97球の力投を見せたイバルディを責める者はいなかった。ケリーはワールドシリーズ全5試合に登板し、計6イニングを無失点。ポストシーズン全体でも9試合で防御率0.79と非常に安定していた。

このほか、クローザーのクレイグ・キンブレルは4試合で1セーブ、防御率4.15とやや精彩を欠いたものの、マット・バーンズは3試合に登板して無失点。デービッド・プライスが1試合、エドゥアルド・ロドリゲスが2試合にリリーフ登板するなど、先発投手陣もリリーフでチームに貢献し、第5戦は4点リードの最終回に登板したクリス・セールが圧巻の3者連続三振で試合を締めくくり、「胴上げ投手」となった。

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