今季からチェルシーで指揮を執るマウリツィオ・サッリは、自身の哲学を誰よりも理解する選手としてナポリからMFジョルジーニョを引き抜いた。その効果は抜群で、すでにジョルジーニョはチェルシーの中盤を支配する存在だ。
しかし、ナポリではジョルジーニョに加えてMFマレク・ハムシクも中盤で特別な存在感を放っていた。チェルシーでもハムシク役をこなす選手が必要なのだ。
英『Squawka』は「チェルシー版ハムシクは誰だ」と題した特集を組んでいるのだが、徐々に存在感を強めてきた選手がいる。今年1月にエヴァートンから加入したMFロス・バークリーだ。
現在のチェルシーではアンカーをジョルジーニョ、右のインサイドハーフをエンゴロ・カンテが務めており、ここは不動だ。激しいポジション争いがあるのは左のインサイドハーフで、レアル・マドリードからやってきたマテオ・コバチッチ、バークリー、さらにはヨーロッパリーグのBATEボリソフ戦でハットトリックを記録したルーベン・ロフタス・チークの3名が争っている。
当初はコバチッチが優勢かと思われたが、同メディアは特性的にバークリーこそNewハムシクにふさわしいと主張している。テクニックではコバチッチの方が上かもしれないが、バークリーにはコバチッチよりゴールに絡む力がある。
バークリーは先日4‐0で大勝したバーンリー戦でも得点を記録しており、サウサンプトン戦、マンチェスター・ユナイテッド戦に続いて3試合連続得点となった。チェルシーでプレイしたイングランド人選手でリーグ戦3試合連続得点を記録したのはフランク・ランパード以来のことで、得点力ならバークリーがコバチッチを上回る。
ここまでは391分と限られたプレイタイムながら3得点3アシストを記録しており、同メディアもNewハムシクになれる素質があると評価している。今後もコバチッチ、ロフタス・チークとのポジション争いは続くだろうが、近年やや伸び悩んでいる印象のあるバークリーはサッリの下で絶対的な存在となれるだろうか。