2018年も残すところ2か月となったが、今年最も優れていた指揮官は誰になるのだろうか。今年はロシアワールドカップもあり、選手だけでなく指揮官の手腕が光る1年だった。英『FourFourTwo』は2018年の指揮官ランキングを発表しており、今回はTOP20を紹介する。
20位:トーマス・トゥヘル(PSG)
19位:フィリップ・コクー
18位:アントニオ・コンテ
17位:ヤンネ・アンデション(スウェーデン代表)
16位:ルイス・エンリケ(スペイン代表)
15位:マルセリーノ・ガルシア・トラル(バレンシア)
14位:ルシアン・ファブレ(ドルトムント)
13位:エウゼビオ・ディ・フランチェスコ(ローマ)
12位:レオナルド・ジャルディム(モナコ)
11位:チッチ(ブラジル代表)
20位から11位はご覧の通りだ。コクーはフェネルバフチェで早くも解任されてしまったが、PSVでは2017-18シーズンのエールディヴィジを制覇している。ドイツ、メキシコ、韓国と同居する厳しいグループを勝ち抜いてロシアワールドカップでスウェーデンをベスト8に導いたアンデションも今年ならではの選出だろう。決してスター揃いとは言えないスウェーデンを率いて組織的な戦いで強豪を苦しめた。
エンリケを評価するのは少し早すぎるかもしれないが、スペイン代表の指揮官に就任してからはロシアワールドカップ準優勝のクロアチア代表を6-0で撃破するなど快調なスタートを切っていることが評価されたようだ。
ジャルディムは今季の低調な戦いから解任されたが、昨季はベンジャミン・メンディやベルナルド・シウバ、ティエムエ・バカヨコら主力を奪われながらもリーグ・アンで2位に入るなど実力を見せつけた。
10位:エルネスト・バルベルデ(バルセロナ)
9位:ユリアン・ナーゲルスマン(ホッフェンハイム)
8位:マウリツィオ・サッリ(チェルシー)
7位:マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム)
6位:ディディエ・デシャン(フランス代表)
5位:ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
4位:マッシミリアーノ・アッレグリ(ユヴェントス)
3位:ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリード)
2位:ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード)
1位:ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)
4位のアッレグリから1位のグアルディオラは、昨季何らかのタイトルを獲得した指揮官で構成されている。アトレティコはヨーロッパリーグを制し、レアルはチャンピオンズリーグ、そしてグアルディオラはマンCを指揮してプレミアリーグ勝ち点100獲得を達成した。今季開幕後も順調に白星を重ねていることを考えると、妥当な結果だろう。
フランス代表をワールドカップ制覇に導いたデシャンがトップ10の中では唯一の代表監督組となり、その他は見慣れた名前といったところか。9位のナーゲルスマンがサプライズ候補と言えるが、ナーゲルスマンはニクラス・ズーレやサンドロ・ヴァーグナー、セバスティアン・ルディらを奪われながらも昨季ホッフェンハイムを3位に導いた。戦術家として評価は高まる一方だ。
そんな中、こうした名指揮官ランキングでは常に上位に食い込んでいたマンチェスター・ユナイテッド指揮官ジョゼ・モウリーニョは25位となっている。やはりマンUで無冠が続いていること、選手たちと衝突した話題が絶えないことなどが評価を下げる原因となったようだ。