クルサード、ベッテルに対するフェラーリF1のサポート不足を指摘。「メルセデスの体制に遠く及ばない」

 元F1ドライバーでChannel 4の評論家であるデイビッド・クルサードは、ルイス・ハミルトンがメルセデスで受けているようなサポートを、フェラーリはセバスチャン・ベッテルに対して提供できていないと考えている。

 ハミルトンは前戦メキシコGPで5度目の世界タイトルを獲得しており、それまでの一連の結果によりベッテルは敗北を喫した。

 フェラーリはマシン性能では優位にあったと多くが考えている。しかしクルサードは、フェラーリは激しい戦いのなかにいるドライバーに対し、適切なレベルのサポートを提供するということに関してメルセデスに遠く及んでいなかったと見ている。

「ベッテルはチームから、ルイスほどのサポートを受けられていないという印象がある」とクルサードはSportsmailに語った。

「バルテリ(・ボッタス)は公平な扱いを受けているとしても、メルセデスではルイスが第一だと一般的には思われているだろう。いざとなれば、より多くのレースに勝ち、チャンピオンシップに挑戦することになるのは彼なのだ」

「モンツァで(フェラーリが)やったように、キミ(・ライコネン)にポールポジションを獲らせ、第2シケインに進入する際にベッテルを2番手で走らせ、あげくハミルトンに追い抜きを許してしまうといったことが、彼らを劣勢に追いやったのだ」

 13回のグラプリ優勝経験を持つクルサードは、フェラーリの戦略部門の弱点についても強調した。

「戦略的判断の一部がベッテルのためにならなかったことを、彼らは否定できないだろう。そうしたことに全体的な不運や、彼が自分で犯したミスが組み合わさったのだ」とクルサードは語った。

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