全線フルの早期決定要請 長崎県議会特別委が菅官房長官に

 長崎県議会の九州新幹線西九州(長崎)ルート整備特別委員会の八江利春委員長らは6日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、同ルートの整備方針を全線フル規格で早期に決めるよう要請した。

 長崎県議会と長崎県の合同の要請で、官邸主導とされる安倍政権に直接地元の声を届ける狙い。特別委のメンバーらが参加した。

 要望は全線フルのほか、JR佐世保線の輸送改善支援の充実や、建設費の地方負担軽減に向けた抜本的対策の実施など。八江委員長は全線フル規格にする場合の佐賀県の財政支援などを要請。出席者によると、菅官房長官は「研究、検討していきたい」と応じたという。

 面会後、八江委員長は「気持ちは通じたと思う」と話した。7日は自民党や国土交通省の幹部らに求める。

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