北海道胆振東部地震関連で2社目の倒産、札幌佐藤食品(株)が破産申請へ

 札幌佐藤食品(株)(TSR企業コード:010190520、法人番号:5430001019999、札幌市白石区平和通16丁目北1-17、設立昭和37年5月、資本金1800万円、佐藤恵一社長)は11月6日、事業を停止し、破産手続きを三木正俊弁護士(三木・佐々木・山田法律事務所、同市中央区南1条西14、電話011-261-6980)に一任した。
 負債総額は債権者約90名に対して約2億円。

 給食用食材の瓶詰めや缶詰めといった長期保存可能な商品のほか、乾物などの食品を主体に、醤油や味噌など調味料も取り扱っていた。札幌市内および近郊を販売エリアとし、刑務所や自衛隊などをはじめとした官公庁のほか、病院などの医療機関にも販路を築いていた。ピークとなる平成9年7月期売上高約7億3400万円を計上していたが、病院関係からの受注が減少したため業績は低迷し、17年7月期から19年7月期には3期連続で赤字となった。
 その後も厳しい業況が続き、29年7月期の売上高は約5億7000万円にとどまっていた。こうしたなか、30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響で受注がさらに減少したうえ、物流がストップしたことから仕入れに支障をきたすなど苦しい事業運営を余儀なくされ今回の措置となった。

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