「ウィルソン年間最優秀守備選手」の受賞者9名が発表

MLBネットワークでは日本時間11月8日に「ウィルソン年間最優秀守備選手」の受賞者を発表した。受賞者は従来の守備成績のほか、セイバーメトリクスによる新たな守備指標、インサイド・エッジのスカウティング・サービスによるデータなどに基づいて、各ポジションでメジャー全体から1名ずつが選出される。なお、メジャー全体の年間最優秀守備選手にはマット・チャップマン(アスレチックス)、年間最優秀守備チームにはダイヤモンドバックスが選出されている。

遊撃手部門で選出されたアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)は今回が5度目の選出となり、この賞が2012年に設立されて以降、メジャー最多の受賞回数を誇っている。二塁手部門のDJレメイヒュー(ロッキーズ)と左翼手部門のアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)はいずれも3度目の受賞。三塁手部門のチャップマンに加え、捕手部門のマイク・ズニーノ(マリナーズ)、一塁手部門のフレディ・フリーマン(ブレーブス)の3人が初受賞となった。

守備を対象としたアウォードとしてはローリングス社のゴールドグラブ賞が有名だが、ゴールドグラブ賞は各球団の監督・コーチの投票により決定されるため、主観的な側面もある。その点、「ウィルソン年間最優秀守備選手」は新旧のあらゆる守備指標を考慮の対象に入れたうえで選考が行われており、よりフィールド上のパフォーマンスを反映したアウォードになっていると言えるだろう。メジャー全体で各ポジション1名ずつしか選ばれないことを考えると、この賞の受賞者は「各ポジションで最高の守備力を誇る選手」と言えるかもしれない。なお、今年度の受賞者9名は以下のような顔ぶれとなった(ズニーノとキアマイアー以外は今年のゴールドグラブ賞も受賞している)。

●「ウィルソン年間最優秀守備選手」受賞者
投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)2度目
捕手:マイク・ズニーノ(マリナーズ)初
一塁:フレディ・フリーマン(ブレーブス)初
二塁:DJレメイヒュー(ロッキーズ)3度目
三塁:マット・チャップマン(アスレチックス)初
遊撃:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)5度目
左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)3度目
中堅:ケビン・キアマイアー(レイズ)2度目
右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス)2度目

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