マリナーズの正捕手・ズニーノがレイズ移籍へ トレード成立間近

関係者がMLBネットワークのケン・ローゼンタールに伝えたところによると、レイズがマリナーズへマレックス・スミスを放出し、マイク・ズニーノとギジェルモ・エレディアを獲得するトレードが成立に迫っているようだ。現在は他の交換要員も含めた最終調整に入っていると見られるが、前日にチーム再建を目指す方針であることが報じられたマリナーズが早速動いた形となった。

ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るため、現在のチームの主力選手を放出したうえでのチーム再建に取り組むことを明らかにしていたマリナーズのジェリー・ディポートGMは、「外野手、特にセンターが足りないと思っている」とチームの弱点について話していた。そこでディポートが目を付けたのが、今季レイズでレギュラーに定着してリーグ最多の10三塁打、同2位の40盗塁をマークしたスミスだ。実はスミスは2017年1月のトレードでブレーブスからマリナーズに加わったのだが、その直後に再びトレードでレイズへ移籍。マリナーズに在籍したのはたった77分だけだったが、レイズでプレイした2シーズンを経てマリナーズに「復帰」することとなった。

一方、レイズへ移籍することが報じられているのはズニーノとエレディア。ズニーノは今季20本塁打を放ち、守備面ではゴールドグラブ賞こそ逃したものの、「ウィルソン年間最優秀守備選手」の捕手部門に初選出された。ウィルソン・ラモス放出後、正捕手が不在となっていたレイズにとって大きな補強となるだろう。また、エレディアはマリナーズで外野4番手として活躍していた選手。レイズはスミス放出によって外野の層が薄くなるため、それをカバーする存在となりそうだ。

なお、現時点ではトレードは成立しておらず、両軍からプロスペクトが1人ずつトレードに加わるとの報道もある。交換要員に関して両軍が合意したあと、身体検査を経て正式にトレードが発表されることになるが、両軍からの正式発表までにはもう少し時間が掛かりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.