オコン、2019年に向けF1以外からのオファーを受けるも参戦の意思はないことを名言

 メルセデスF1の育成ドライバーであるエステバン・オコンは、2019年シーズンは控えにまわる可能性が高くなっており、F1以外のレースを走るといういくつかのオファーは断ったようだ。

 さまざまな事情に加え、現時点でF1には空きシートがほぼ無くなっている。この状況下でオコンが来季もF1のグリッドに残れる唯一の可能性は、ウイリアムズに移籍してルーキーのジョージ・ラッセルとともに走ることだ。ただしこれは、ウイリアムズがオコン獲得の資金を集めきれるかどうかにかかっている。

 モータースポーツで最も輝ける才能のひとりと称賛されるオコンは、F1以外の複数のチームやシリーズからの誘いを受けたという。フォーミュラEとインディカーからは、過去数カ月以内に接触があったと見られている。

 だが、現在22歳のオコンはメルセデスとの関係を継続する意思があるようだ。仮にウイリアムズとの契約が成立しなかった場合は、メルセデスの開発兼リザーブドライバーを引き継ぐことになるだろう。

「走れる場所なら他にも多くあるということで、話し合いがあった。その詳細を話すことはしないけれど、僕たちとしてはその道を選ばないことにしたんだ」とオコン。

「来年レースに参戦しないことになれば、僕はメルセデス傘下にとどまる道を選択する。そして彼らから、できるだけ多くのことを学ぼうと思う」

「おそらく、可能ならばあちこちでテストに参加するだろうね。そしてチームと密接に仕事をする。F1で戦う感覚を保つために、それが僕にできる唯一のことだと思う。つまりF1に身を置き続けることだ」

「別のシリーズで走ることで新たな経験値を獲得できるとは思わない。それはもう以前にやったことだ」とオコンは付け加えた。

「例えば、僕はF1シートの空きを待ちながらDTMで走った。その時期には多くのことを学んだよ。F1での経験を積んだ今は、あのときと同じように学べることがあるとは思わないんだ。だから、よそで走ることは計画していない」

 ウイリアムズとの契約見込みについてオコンは、チーム側の最終判断を自分は一切コントロールできないと強調する。

「分かっているのは、この件は僕がどうにかできるものではないということだ」とオコン。

「僕のマネジメントがどうこうできることでもない。基本的にはウイリアムズの判断次第だし、今後の展開を見守るつもりだ」

「今はまだ2レース残っているから、僕はそれに集中しようと思う。すべて終わった後に、次のことを考えるよ」

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