Fインディア代表、オコン接触の“陰謀説”を一蹴「ルールでは周回遅れを取り戻すことは許されている」

 フォース・インディアF1代表のオットマー・サフナウアーは、チームのドライバーであるエステバン・オコンが、F1第20戦ブラジルGPで故意にレースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を排除したという主張は、まったくの事実無根だと主張している。

 フェルスタッペンはオコンを周回遅れにしていたが、オコンは44周目の序盤でエス・ド・セナを通過する際、フェルスタッペンを抜こうと争った結果ふたりはターン2で接触し、2台ともスピンしてしまった。

 このためフェルスタッペンは首位の座を失い、マシンのサイドにダメージを負う一方、2番手を走っていたルイス・ハミルトンが首位に浮上し、メルセデスに勝利をもたらすことになった。

2018年F1第20戦ブラジルGP エステバン・オコンとの接触により2番手に後退したマックス・フェルスタッペン

■フォース・インディアF1代表はマルコの意見に反論

 しかしサフナウアーは、そのようなマルコの発言に反論している。彼は、オコンはフォース・インディアのピットウォールが彼に指示した通りのことをやっただけだと語った。

「それは陰謀論だ。ドライバーがレースをやりながら、2020年のシートのことを考えることなどあるわけがない。まったくあり得ないことだ」とサフナウアーはSky Sports F1に語った。

「エステバンが無線で、自分の方が速いから周回遅れを取り戻していいかと言ってきた。だから我々は、そうするように言った。ただそれだけだ」

「あの時点で彼にはタイヤのアドバンテージがあった。5~8周は優位に立てただろう。マックスがタイヤを労ろうがどうしようが、我々にはタイヤを労わる必要はなかったのだ」

「6周でコンマ5秒のアドバンテージなら、3秒だ。我々は他のドライバーと争っていたが、それがレースリーダーの後ろだからといって、そこに引き止められているわけにはいかない」

「だから我々は自分たちのレースをやらなければならなかった」

「ルールでは周回遅れを取り戻すことは許されている。エステバンはあの段階でマックスよりもはるかに速かった。しかし、残念ながら彼はコーナーでスペースを残さず、そのためにふたりのレースが台無しになったのだ」

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