秋田県能代で宝暦1年創業の老舗酒造業者、(名)西村醸造店が破産開始決定

 (名)西村醸造店(TSR企業コード:220051771、法人番号:7410003001781、能代市日吉町14-28、設立大正13年9月、西村佑一社長)は11月2日、秋田地裁能代支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には大庭秀俊弁護士(白神ひまわり基金法律事務所、同市大町5-26、電話0185-88-8980)が選任された。
 負債総額は債権者11名に対して7390万円。

 1751年(宝暦1年)に創業した老舗の酒類製造業者。清酒「楽泉」は相応の知名度を有し、平成6年9月期にはピークとなる売上高9億8481万円を計上した。大手ビール会社の代理店としても稼働していたが、ディスカウントストアへの納品等で赤字を計上するなど採算性は低く、20年6月にはビール卸部門から撤退し、事業規模を縮小していた。
 その後の年間売上高は1億円を割り込むなど業績は低迷し、29年9月期の売上高は約2800万円にとどまり、約600万円の赤字を計上。大幅な債務超過に陥るなど脆弱な財務状況が続き、支え切れず今回の措置となった。

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