民団対馬支部 厳原に事務所 来月にも設置へ

 在日韓国人でつくる在日本大韓民国民団(民団)の長崎県地方本部対馬支部(金鍾鎬(キムジョンホ)支団長)は14日、対馬市厳原町の中心部に12月にも事務所を開設する方針を明らかにした。「韓国人旅行者支援センター」を併設し、韓国人観光客の事故やトラブルに対応する。
 事務所は同町国分(こくぶ)の4階建て民間ビルの1階部分に入居。市役所から約100メートル、韓国からの旅客船が発着する厳原港から約700メートルの場所。
 対馬支部は県地方本部(長崎市)の4カ所目の支部として10月18日に開設。現在は金支団長(73)が経営する美津島町のペンションを仮事務所としている。
 金支団長は「韓国人旅行客のトラブルの際は、行政機関との橋渡し役となって円満に解決できるよう努める。地域とも交流を深めたい」と話した。
 対馬を訪れる韓国人観光客は年々増加しており、昨年は過去最多の35万6千人だった。

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