2018年シーズンのMVP発表 ベッツとイェリッチがともに初受賞

日本時間11月16日、2018年シーズンの最優秀選手(MVP)が発表され、ア・リーグはムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ナ・リーグはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が選出された。ベッツは球団新記録の108勝をマークしたチームをリードオフマンとして牽引し、直近15シーズンで4度目となるワールドシリーズ制覇にも貢献。ブリュワーズ移籍1年目のイェリッチは打線の軸としてリーグ最多の96勝をマークして2011年以来のポストシーズン進出を成し遂げたチームの快進撃に大きく貢献し、両者とも嬉しいMVP初受賞となった。

ベッツは両リーグトップの打率.346をマークしただけでなく、32本塁打、30盗塁、OPS1.078と各部門で素晴らしい成績を残し、30人の投票者から1位票を28票獲得。2位以下に大差をつけて、レッドソックスでは2008年のダスティン・ペドロイア以来となるMVPに輝いた。打撃、走塁、守備とすべての面においてハイレベルなパフォーマンスを見せ、大手データサイトのベースボール・リファレンスが算出しているWARは10.9を記録。これは2002年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が11.8を記録して以来最高の数字だった。なお、首位打者に輝いたシーズンに「30-30」を達成したのは史上初の快挙である。

一方のイェリッチは打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、OPS1.000の好成績をマークして首位打者のタイトルを獲得。30人の投票者から1位票を29票獲得して文句なしのMVPに選出された。イェリッチは7月8日以降の74試合で打率.367、25本塁打、OPS1.171という驚異的な打棒を発揮し、レッズ相手にサイクル安打を2度達成。同一シーズンに同一チームに対して複数回のサイクル安打を達成したのは史上初だった。後半戦の長打率.770は次点のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)に145ポイントもの大差をつけており、直近14シーズンで最高の数字。ブリュワーズでは2011年のライアン・ブラウン以来のMVP受賞となった。

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