レンジャーズが好守のベテラン捕手・マシスと契約合意へ

MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レンジャーズは好守を誇るベテラン捕手、ジェフ・マシスと2年契約で合意に至ったようだ。今のところ、レンジャーズからの公式発表はないものの、レンジャーズは今季102試合で先発マスクを被った正捕手のロビンソン・チリーノスがフリーエージェントとなっており、捕手は補強ポイントの1つ。トップクラスの守備力を持ちながら比較的安価で獲得可能なマシスに目を付け、35歳のベテラン捕手を正捕手候補として迎え入れる。

今季初めてフィールディング・バイブル賞を受賞したマシスは現在35歳。卓越した守備力を持つ捕手として知られており、彼とバッテリーを組んだことのある投手は口を揃えて彼の守備力を称賛する。一方で、打撃力はメジャー歴代でも最低ランクに位置し、14年のキャリアで残した通算成績は打率.198、出塁率.258、長打率.306というもの。しかし、それを補って余りあるだけの守備力を持っており、30台中盤を迎えてもマシスを欲しがる球団は後を絶たない。

マシスは2005年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、当時のマイク・ソーシア監督に守備力を高く評価されて出場機会を確保。強打のマイク・ナポリとともに、対照的な2人が併用されるシーズンが続いた。その後、ブルージェイズへトレードされて1年間プレイし、マーク・バーリーとホゼ・レイエスが絡んだ大型トレードでマーリンズへ移籍。マーリンズで4年間プレイしたあと、ダイヤモンドバックスと契約して今季まで2年間プレイした。

ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)、ウィルソン・コントレラス(カブス)、フランシスコ・メヒア(パドレス)といった強打の捕手が台頭しているなか、マシスは守備力だけでメジャーに生き残っている稀有な存在。しかし、肩の強さ、ブロッキング技術、フレーミング技術とすべてがハイレベルなマシスは、投手力の底上げに必ず貢献してくれるはずだ。レンジャーズは目に見える数字以上に価値のある、大きな戦力を手に入れたと言えるだろう。

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