ヤンキースが生え抜き外野手・ガードナーと1年契約で合意

ヤンキースでチーム最古参のブレット・ガードナーが来季もピンストライプのユニフォームを着ることが決定した。日本時間11月1日、ヤンキースはガードナーの来季契約オプションを破棄したものの、改めて1年契約を結ぶことで合意。オプション破棄のバイアウト200万ドルと基本給750万ドルを合わせて、ガードナーには950万ドルが保証されるようだ。

メジャー11年目のシーズンとなった今季、カードナーは左翼手兼中堅手として140試合に出場し、打率.236、12本塁打、16盗塁、OPS.690をマーク。2年連続4度目の2ケタ本塁打、6年連続10度目の2ケタ盗塁を記録したものの、打率とOPSはデビュー初年度を除けば自己ワーストの数字であり、35歳という年齢からくる衰えは隠せなかった。しかし、外野守備は相変わらず安定しており、左翼で守備防御点+8、中堅で同+2をマーク。そうした状況を踏まえ、ヤンキースは年俸1250万ドルの球団オプションを破棄したあと、少し年俸を下げる形でガードナーとの再契約にこぎ着けた。

ガードナーは「シーズンが終わったとき、今後がどうなるかはわからなかった。でも、ヤンキースのユニフォームを着てキャリアを続けられることは嬉しいし、可能ならばヤンキースのユニフォームでキャリアを終えたいと思う。僕にとっては素晴らしい契約だよ」と喜びのコメント。「僕たちにはやり残したことがあるんだ」と来季のワールドシリーズ制覇に向けて意気込んだ。

ヤンキース残留が決定したガードナーだが、レギュラーとしての出場機会が保証されているわけではない。ヤンキースの外野にはアーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンがおり、ジャコビー・エルズベリーとクリント・フレイジャーも故障から戻ってくるため、熾烈なレギュラー争いが予想される。なお、ガードナーは2005年のドラフトでヤンキースから3巡目指名を受けてプロ入りした生え抜き選手であり、ヤンキースからドラフト指名を受けてヤンキースで1000安打以上を放った選手はサーマン・マンソン、ドン・マティングリー、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、ガードナーの5人だけである。

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