地球市民集会開幕 「核兵器の影響分かった」 英語表記パネル展も きょう朗読会

 「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」が長崎市で開幕した16日、市内外の平和団体による自主企画が始まった。各会場では核兵器の実態を示すパネルの展示や非政府組織(NGO)の活動の紹介を通じ、平和な世界の実現をアピールしている。
 創価学会長崎平和委員会は長崎原爆資料館(平野町)では、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)と協力し制作したパネル20枚を展示。外国人来場者にも内容を的確に伝えようと、英語表記をメインとし、環境や医学などの観点から、核兵器の問題を解説している。オープニングセレモニーでは、同集会実行委員長の朝長万左男さんや元国連軍縮担当上級代表のアンゲラ・ケインさんらがテープカットした。
 長崎市油木町の陶芸教室主宰、山田清美さん(62)は「核兵器が人体や自然にどれだけの影響を及ぼしているか分かった。来て良かった」と話した。
 同館には、核兵器廃絶を訴える署名を集める高校生1万人署名活動実行委など8団体が日ごろの活動を紹介するNGOブースも設置。17日午前11時2分からは、被爆体験記朗読ボランティア「被爆体験を語り継ぐ 永遠の会」の朗読会がある。
 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(平野町)では、昨年のICANのノーベル平和賞受賞や今年8月のICANサポート・ナガサキの設立を記念する取り組みとして、ピースボートに乗船した被爆者の活動をパネルで紹介している。
 いずれの企画も入場無料、18日まで。

核兵器の脅威を解説するパネル展=長崎原爆資料館

© 株式会社長崎新聞社