札幌で初雪 日中も北陸以北の日本海側は雨や雪に 晴れる太平洋側も空気冷たく

20日(火)午前4時現在の天気に関する推計気象分布

 きょう20日未明、札幌で初雪が発表された。札幌の初雪はすでに平年よりも3週間以上も遅れていたが、ようやく観測され、統計開始以来、最も遅い記録(タイ)となった。
 このあとも北海道の日本海側を中心に雪の降る所があり、東北の日本海側や北陸では曇りや雨となる見込み。

20日(火)午前9時の雪の予想

札幌でようやく初雪 最晩記録タイ

 きょう20日の午前1時頃、札幌で初雪が観測された。平年よりも23日、昨年より28日遅く、1890年に並んで、過去最も遅い発表となった。このあとも北海道では日本海側を中心に所々で雪が降り、平地でも積雪となるおそれがある。路面状況が悪化するおそれがあるため、車の運転などは注意が必要だ。

20日(火)夕方の発雷確率

日本海側は新潟県や東北を中心に雨や雷雨

 上空の寒気の影響で、新潟県や東北の日本海側では曇りや雨となる。特に寒気が強まる午後ほど雨が降りやすく、局地的には雷を伴うため、落雷や突風などに注意が必要だ。富山県、石川県、福井県でも、朝晩を中心に一部でにわか雨がある見込み。山陰など西日本の日本海側も雲が多めとなるが、広い範囲での天気の崩れはなく、晴れ間もありそうだ。

20日(火)朝と夜の天気の予想分布

太平洋側は広く晴れ 東北は夜に雨や雪の所も

 一方、太平洋側では晴れる所が多くなる。午前5時現在、茨城県など関東には一部に雨雲がかかっているが、この雨は朝には止む見通し。日中は広い範囲で晴れて空気が乾燥してくるため、火の取り扱いには注意が必要だ。
 ただ、岩手県や宮城県など東北では夜から所々で雨が降り、一部で雪になる可能性がある。

20日(火)全国天気予報(数字は予想最高気温と前日差)

この時季らしい気温 北風で空気冷たく

 日中の気温はきのうと同じくらいか、やや低い所が多くなる。この時季らしい気温となるが、全国的に北よりの風が吹くため、晴れる所でも空気は冷たく感じられそうだ。(気象予報士・多胡 安那)

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