スズキがナショナルズと2年契約 6年ぶりのナショナルズ復帰

2年前のオフにフリーエージェントとなった際、年明けの1月末まで契約が決まらなかったカート・スズキだが、今オフは早い段階で新天地を見つけることに成功した。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに語ったところによると、スズキはナショナルズと2年1000万ドルの契約を結ぶことで合意。早ければ明日にも球団から正式に発表される見込みである。スズキは2013年シーズン以来、6年ぶりのナショナルズ復帰となった。

メジャーで12シーズンのキャリアを誇るスズキは現在35歳。2012年途中から2013年途中までの約1年間にわたってナショナルズでのプレイ経験があり、そのとき以来6年ぶりのナショナルズ復帰となる。過去2シーズンはナショナルズと同地区に所属するブレーブスでプレイし、ナショナルズ戦では86打席でOPS.917をマーク。ナショナルズは同地区のライバル球団から主戦級の捕手を引き抜く形となった。

スズキはメジャーで最もフレンドリーな選手、最も周囲から愛される選手の1人として知られており、27歳のスペンサー・キーブーム、25歳のペドロ・セベリーノといった若手捕手にも好影響を与える可能性が高い。ナショナルズは正捕手のマット・ウィータースがフリーエージェントとなっているため、スズキは主戦捕手を務めつつ、若手捕手の教育係も担うことになるだろう。

スズキはブレーブス在籍の2年間、ケビン・サイツァー打撃コーチの指導を受けたことで長打力が開花。アスレチックス時代の2009~2011年に3年連続で2ケタ本塁打を放ったあとは、5年連続で8本塁打以下に終わっていたものの、2017年に自己最多の19本塁打を放ち、今季も12本塁打をマークした。ただし、守備面では肩の強さ、フレーミング技術などでメジャー最低クラスに位置しており、やや不安が残る。ブレーブスでタイラー・フラワーズと併用されていたように、ナショナルズがスズキとペアを組む捕手の獲得に動く可能性はありそうだ。

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