アストロズがマリナーズの左腕・パクストン獲得を狙う

日本時間5月9日のブルージェイズ戦でノーヒッターを達成するなど、今季は11勝6敗、防御率3.76、奪三振率11.68をマークしたジェームス・パクストン(マリナーズ)。チームが主力選手を放出したうえでの世代交代を模索していることが報じられるなか、パクストンもトレード候補の1人に挙げられているが、高い奪三振率を誇る左腕の獲得に同地区王者のアストロズが興味を示しているようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アストロズはパクストンの獲得レースに参戦しているチームの1つであり、パクストンが来季もア・リーグ西部地区のチームで先発ローテーションの一角を担う可能性があるという。先発投手の補強を目指すヤンキースがパクストンの獲得に興味を示していることはすでに報じられているが、今季100勝以上をマークした強豪チーム同士の争奪戦に発展することになるかもしれない。

パクストンはアストロズに対して通算12先発で防御率2.89の好成績をマークしており、アストロズはパクストンに対して好印象を抱いているに違いない。今季の先発ローテーションからダラス・カイケルとチャーリー・モートンがフリーエージェントとなり、ランス・マカラーズJr.がトミー・ジョン手術により来季絶望となるなか、トレード市場に出てきたパクストンの獲得にアストロズが興味を示すのは自然な流れだろう。エースのジャスティン・バーランダーも来季が契約最終年となり、36歳という年齢もあって、今後長期にわたってエース級の活躍を望むのは酷。エース級のポテンシャルを秘め、少なくとも2020年オフまで保有できるパクストンは、アストロズにとって非常に魅力的な存在なのだ。

同地区ライバルへ自軍のエース格を放出するとなると、マリナーズはかなりの対価を要求することが予想される。同地区に所属する両チームの交渉がどのように進展していくのか。今後の動向に注目だ。

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