高齢歩行者の事故を防ごう 小佐々で教室

 高齢歩行者交通安全教室が19日、佐世保市小佐々町の市小佐々支所であり、高齢者約60人が事故から身を守る心構えを学んだ。
 歩行中の事故を防ぐため、市が毎年市内各地区で開いている。
 講話では、江迎署署員が▽横断歩道を渡るときは手のひらで横断の意思を伝えて▽明るい服装を心掛け、反射材を身に着けて▽斜め横断はやめよう-と呼び掛けた。
 参加者は、70メートル先から時速40キロで車が近づいてくる想定で、8メートルの横断歩道を渡って車の速度を体感。早歩きでも渡りきれない人が多く、「全然間に合わない」と驚いていた。小佐々地区自治協議会長の中村勝美さん(73)は「いつも歩く速さだとぎりぎりだった。もう少し速く歩くか、止まって車が通りすぎるのを待って気をつけたい」と話した。

車の速度を体感する参加者=佐世保市小佐々支所

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