映画「食卓の肖像」 23日長崎、25日五島上映 深刻な被害、その後の人生証言

 カネミ油症事件の被害者を追ったドキュメンタリー映画「食卓の肖像」(金子サトシ監督)の本県上映会が長崎市で23日、五島市で25日に迫った。県内上映は初めて。映画配給会社オムロ(京都市)の西田宣善さん(55)は「被害者の証言を通じ、食を見直すことができる作品」と語る。
 上映会は23日午後1時から長崎市上町のNBCビデオホール、25日午後1時から五島市三尾野1丁目の市福江総合福祉保健センター。
 油症発覚から今年で50年となるのに合わせ、本県上映を企画した。映画では、有害化学物質ポリ塩化ビフェニールやダイオキシン類が混じった食用米ぬか油を摂取した県内外の油症患者らが、深刻な健康被害とその後の人生を証言。2011年度のキネマ旬報ベスト・テン文化映画第10位。
 大人千円、中高生500円、小学生以下無料。金子監督や被害者のトーク会も。オムロの田村さん(電090・8101・7805)。

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