ア・リーグ本塁打王のデービスがエドガー・マルティネス賞を受賞

日本時間11月21日、メジャーリーグ機構は今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者賞)の受賞者を発表し、ア・リーグ最多の48本塁打を放ったアスレチックスのクリス・デービスが選出された。アスレチックスの選手が同賞を受賞するのは、1984年のデーブ・キングマン、1989年のデーブ・パーカーに次いで3人目。なお、最優秀指名打者賞として設立されたこの賞は、2004年9月に指名打者の地位を確立する活躍を見せたエドガー・マルティネス(元マリナーズ)の功績を称えて「エドガー・マルティネス賞」に改称された。

今季のデービスは指名打者として139試合に出場し、打率.247、46本塁打、118打点、出塁率.328、長打率.555を記録。リーグ4位の97勝をマークし、ワイルドカードを獲得したチームの躍進に大きく貢献した。100打数以上のア・リーグの指名打者のなかでは、得点(93)、安打(132)、塁打(297)、二塁打(25)、本塁打、打点がいずれも最多であり、長打率は3位にランクイン。打点王に輝いたJ.D.マルティネス(レッドソックス)は指名打者として93試合に出場し、打率.297、27本塁打、79打点をマークしたが、指名打者としての出場機会の少なさが災いし、エドガー・マルティネス賞の投票では次点に終わった。

「クラッシュ(Khrush)」の愛称で知られるデービスは、2016年2月にアスレチックスに加入し、今季は自己最多かつメジャー最多の48本塁打、自己最多かつリーグ2位の123打点を叩き出す大活躍。アスレチックスの選手がメジャー最多の本塁打を放つのは、1996年にマーク・マグワイアが52本塁打を放って以来22年ぶり、球団史上7人目(12度目)のことだった。また、シーズン48本塁打は、1932年のジミー・フォックス(58本塁打)、1996年のマグワイア(52本塁打)、1987年のマグワイア(49本塁打)に次いで球団歴代4位タイの数字であり、3年連続で40本塁打&100打点をクリアしたのは、メジャー全体で2006~2009年(4年連続)のライアン・ハワード以来9年ぶり、史上22人目の快挙。特に今季の後半戦は64試合で27本塁打を放つ大活躍を見せ、主砲としてチームの快進撃を牽引した。

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