フットボールの定番アンセム「We Will Rock You」、そして「We Are The Champions」を世に出したQUEEN。
現在公開中の、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』がヒット中。するとQUEEN関連のCDは売り上げを伸ばし、YouTubeも再生回数が急増。“第3次QUEENブーム”到来の予感だという。
そこで、王者側のみ歌うことを許される最強アンセム、「We Are The Champions」が聞こえてきそうなユニフォームを選んでみた。
といっても、全ての王者を対象にしてしまうとその数は膨大なので、今回は「ワールドカップ」「欧州選手権(ユーロ)」「チャンピオンズリーグ」の優勝チームから、10のユニフォームをセレクト。
他にも選びたいユニフォームは多いのだが、スペースの都合もあるので、それらは次の機会にご紹介できればと思う。
1998年 フランス代表(1998年ワールドカップ優勝)
前回(1994年アメリカ大会)は出場を逃したフランス代表が、自国開催で見事に初優勝。日本代表が初出場したワールドカップということもあり、日本での注目度は前回大会までとは桁違いに高かった。
ユニフォーム:adidas/1998-99/ホーム
W杯初優勝を遂げたこともあり、胸のストライプが印象的なこのキットは現在でも絶大な人気を誇る。
2002年 ブラジル代表(2002年ワールドカップ優勝)
2002年ワールドカップ日韓大会というと、真っ先に思い浮かぶのはクレイジーなまでのベッカムフィーバー。しかし、W杯で初対戦となったブラジル代表とドイツ代表による決勝戦も忘れられない。この優勝により、ブラジル代表は史上最多となる5度目のジュール・リメ獲得となった。
ユニフォーム:Nike/2002-03/ホーム
良いか悪いかはともかくとして、常に斬新さで先を行くNikeらしいデザインだった。
2010年 スペイン代表(2010年ワールドカップ優勝)
オランダ代表とスペイン代表による決勝戦は、どちらが勝っても初優勝というシチュエーション。結果は延長戦の末に、アンドレス・イニエスタの得点でスペイン代表が初優勝を飾った。その決勝戦でスペイン代表はネイビーのアウェイキットを着ていたが、メダルセレモニーではホームキットに着替えて登場した。
ユニフォーム:adidas/2010-11/アウェイ
ネイビーを基調とし、スリーストライプスや首周りなどにスペイン国旗カラーを配した絶妙なコンビネーションが素晴らしいデザイン。
2016年 ポルトガル代表(2016年欧州選手権優勝)
決勝戦は開始25分でクリスティアーノ・ロナウドを負傷で失う。監督が考え得る限り、最悪の展開が現実のものとなった。しかも決勝の相手は分が悪いフランス代表だ。しかしそんな逆境を跳ね除け、ポルトガル代表は見事に初優勝を飾る。左足のテーピングが痛々しいロナウドもご機嫌にカップを掲げた。
ユニフォーム:Nike/2016-17/ホーム
ボディ部分とスリーブ部分は濃淡を付けた、同系2色のカラーコンビネーション。そして脇と首周りのグリーンがデザインを引き締める。
1999年 マンチェスター・ユナイテッド(1998-99チャンピオンズリーグ優勝)
この試合の結末を予想できた人は、どれ程いたのだろう。前半早々に先制したバイエルン・ミュンヘンの堅守に苦しんだマンチェスター・Uだったが、後半アディショナルタイムの2得点でまさかの逆転勝利。カンプ・ノウで「ファギータイム」が炸裂した瞬間だった。
ユニフォーム:Umbro/1997-2000/CLモデル
透かしプリントが特徴のカップ戦用ユニフォーム。当初エンブレムの星は1個だったが、98-99CL優勝後は2個に増える。画像は99-00シーズンのもので、星も2個に。
2002年 レアル・マドリー(2001-02チャンピオンズリーグ優勝)
「伝説のスーパーゴール」と語り継がれているジネディーヌ・ジダンのボレーが決勝点となり、バイヤー・レヴァークーゼンに勝利。2年ぶり9回目のチャンピオンズリーグ優勝で、クラブ創設100周年に華を添えた。
ユニフォーム:adidas/2001-02/CLモデル
100周年記念にあたり、“エル・ブランコ”を再現したシンプルなデザインが良い。袖にはCLパッチとセンテナリーパッチを装着している。画像の選手はサンティアゴ・ソラーリ現監督。
2005年 リヴァプール(2004-05チャンピオンズリーグ優勝)
98-99シーズン決勝戦と同じくらい予測不能な結末を迎えた、「イスタンブールの奇跡」と呼ばれる試合。ACミランに前半だけで3点をリードされるも後半に追い付き、最後はPK戦の末に21年ぶりとなるタイトル獲得となった。
ユニフォーム:Reebok/2004-06/ホーム(CLモデル)
プレミアリーグと同じユニフォームを使用したが、決勝戦では胸中央にはライヴァーバードと“UEFA CHAMPIONS LEAGUE”をレタリングする。シンプルでリヴァプールらしいデザインだった
2006年 バルセロナ(2005-06チャンピオンズリーグ優勝)
バルセロナが14年ぶりに欧州最高峰のタイトルを獲得した。初優勝が懸かっていたアーセナルは、GKイェンス・レーマンが前半18分に退場処分。それも有利に働き、試合はバルセロナが2-1で勝利。本人には失礼だが、ベレッチのまさかの決勝ゴールに驚かされた夜だった。
ユニフォーム:Nike/2005-06/ホーム(CLモデル)
デザイン自体は国内リーグ用と同じだが、規定により背面は背番号スペースを設けていた。左袖に決勝戦のマッチデイを入れている。
2010年 インテル(2009-10チャンピオンズリーグ優勝)
ジョゼ・モウリーニョ体制2シーズン目のインテルは、ディエゴ・ミリートの2ゴールでバイエルン・ミュンヘンとの決勝戦を制し、通算3回目のCL優勝となった。また、このシーズンはセリエAとコッパ・イタリアも優勝し、記念すべき3冠を達成している。
ユニフォーム:Nike/2009-10/ホーム(CLモデル)
ユニフォームは基本的に国内リーグ用と同じで、決勝戦用にはマッチデイをレタリング。このシーズンは「スクデット初獲得(リーグ初優勝)」から100周年という節目で、ユニフォームもそれを記念したデザイン。エンブレムも特別仕様だった。