アルハイテック、水素発生装置のレンタル開始 アルミ水素社会実現へPR

 アルハイテック(本社・高岡市オフィスパーク)はアルミから水素を発生させる小型装置「エ小僧(えこぞう)」のレンタルを開始した。17日には、金沢市内で開催された金沢市校下婦人会連絡協議会の研究会に貸し出した。

 当日は同協議会の会員が回収した紙パックから取り出したアルミ500グラムを使用して水素を発生。燃料電池で80ワットの電力を発電し卓上の照明で2時間半使用した。

 アルミ水素社会の実現と普及に向け廃棄物の有効活用、エネルギーの地域内循環利用などを一般にも身近に体感してもらうことが目的。21日には富山県南砺市での研修会にも出展した。

 エ小僧は重量80キログラムと小型で移動が可能。アルミをアルカリ溶液で化学反応させて水素を発生させるため電源は不要で、燃料電池と接続し非常用電源としての利用も見込んでいる。価格は1台300万~600万円。

 担当者は「水素社会の入口として装置の周知を図り販売実績につなげていきたい」と話した。

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