主力の放出が続くマリナーズ 次はカノーのトレードを模索か

©MLB Advanced Media, LP.

マリナーズのジェリー・ディポートGMは、ロースターの再編を行って数年後にポストシーズン進出を狙えるチーム作りを進めることを明言しており、すでに正捕手のマイク・ズニーノをレイズ、エース左腕のジェームス・パクストンをヤンキースへ放出した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、マリナーズは次なるトレードとして、チームの中心打者であるロビンソン・カノーの放出を模索しているようだ。

マリナーズはカノーの放出に向けて積極的に動いており、すでにヤンキース、メッツと交渉を行ったと見られている。しかし、カノーはまだ5年1億2000万ドルという巨額の契約を残しており、カノーには全球団に対するトレード拒否権も与えられている。また、カノーは今季途中にメジャーリーグの薬物規定に違反して80試合の出場停止処分を受けており、クリーンな選手というイメージも損なわれてしまった。これらの要素を考慮すると、カノーのトレードを実現させるのは極めて困難であると言わざるを得ないだろう。

マリナーズとヤンキースの間では、カノーとジャコビー・エルズベリーを軸としたトレード交渉が行われたようだが、ヤンキースがマリナーズにカノーの年俸を一部負担することを要求したため、トレード交渉は失速。ヤンキースで完全な不良債権と化しているエルズベリーは、2年4720万ドルの契約を残しているほか、カノー同様に全球団に対するトレード拒否権を有しており、ヤンキースとしては是が非でも放出したい存在なのだが、カノーの残り契約をそのまま引き受けることには抵抗があるようだ。

一方、メッツは一塁にピーター・アロンゾ、二塁にジェフ・マクニールという有望株がおり、カノーがフィットするチーム状況ではない。ローゼンタールはカノーのメッツ移籍が実現するのは、マリナーズがカノーの残り契約のある程度を負担し、メッツが有望株の放出に応じた場合のみであると指摘している。

結局のところ、マリナーズがカノーのトレードを実現させるのは極めて困難である。チームを完全に解体するのではなく、カノーを軸としてロースターを再編していくのが現実的な選択肢と言えるのではないだろうか。