カブスがブルペン補強 27歳左腕・ライアンとメジャー契約

今オフのカブスの補強ポイントの1つは、ブルペンにより多くの左腕を加えることである。日本時間11月29日、カブスはその第1弾として、タイガースで4年間のメジャー経験がありながらも今季はメジャーでの登板がなかった27歳の左腕、カイル・ライアンとメジャー契約を結んだことを発表した。

2014年にタイガースでメジャーデビューを果たしたライアンは、同年6試合、翌年16試合と徐々に登板機会を増やし、2016年には自己最多の56試合に登板して4勝2敗、4ホールド、防御率3.07をマーク。しかし、2017年は8試合のみの登板に終わり、シーズン終了後にフリーエージェントとなって今年1月にカブスとマイナー契約を結んでいた。

今季はメジャー昇格こそならなかったものの、AAA級で8先発を含む22試合の登板して1勝2敗、防御率2.86と安定したピッチング。奪三振率8.32は自己ベストを記録した一方、与四球率も2.45と安定し、実力が健在であることをアピールした。左打者に対して被打率.237、被OPS.596をマークした一方、右打者に対しても被打率.193、被OPS.620と好成績を残しており、相手打者の左右に関係なく起用できる点も魅力の1つと言えるだろう。

カブスは今オフ、今季71試合に登板して防御率3.46をマークしたジャスティン・ウィルソンがフリーエージェントとなっており、計算できるリリーフ左腕が先発兼任のマイク・モンゴメリーくらいしか見当たらない。24歳のランディ・ロサリオ(44試合で防御率3.66)や経験豊富なブライアン・ダンシング(48試合で防御率7.65)もロースターに名を連ねているが、信頼に足る存在ではないというのが実情だ。同地区にはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)やジョーイ・ボットー(レッズ)、マット・カーペンター(カージナルス)など左打ちの好打者が多く、カブスは今後もリリーフ左腕の獲得を目指すことになるだろう。

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