長崎県企業トップはエレナ 九州・沖縄小売業2017年度売上高

 東京商工リサーチ福岡支社は28日、2017年度の九州・沖縄の小売業売上高ランキングを発表した。長崎県企業のトップは地場スーパー最大手のエレナ(佐世保市)で548億円。全体のランクイン企業156社のうち、30位に入った。

 東京商工リサーチの企業データのうち、単体の売上高が50億円以上の企業を集計対象とした。同支社によると、通販大手ジャパネットたかた(佐世保市)は、単体業績非公表のため、2016年度から集計対象に入れていない。

 長崎県企業は前年度から1社増の9社がランクイン。エレナのほか、(54)ララコープ(西彼長与町)232億円、(69)丸高商事(諫早市)167億円、(81)浜屋百貨店(長崎市)143億円、(109)マツハヤ・コーポレーション(長崎市)91億円、(129)ドゥイング(新上五島町)70億円、(133)ラッキーネットワークサービス(長崎市)64億円、(146)東美(長崎市)55億円。スーパー「ジョイフルサン」を運営するジョイフルサンアルファ(長崎市)はランキング初登場。53億円で150位だった。前年度実績と比較できる8社のうち、増収3社、減収5社だった。

 全体のトップはドラッグストアのコスモス薬品(福岡市)。5027億円で、1986年度の集計開始以来、初めて5千億円を超えた。東京商工リサーチ福岡支社は「少子高齢化で市場の縮小が避けられない中、多店舗展開が可能な大手への寡占化が進むだろう」としている。

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