ブレーブス・マクガーク会長がさらなる戦力補強を示唆

ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMが大物FA選手と長期契約を結ぶことに否定的な一方で、テリー・マクガーク会長は1年2300万ドルで獲得したジョシュ・ドナルドソンのように、短期的な補強のための予算がまだ残っていることを明らかにした。「我々の時代がやってきた」とマクガークは若手選手が台頭し、戦力が整いつつある今を勝負のタイミングと捉えており、先発投手、リリーフ投手、控え選手といったチームに不足している部分をカバーする補強に積極的な姿勢を示している。

マクガークは「我々のチームでは若手選手が台頭しつつあるけど、いくつか穴はあるし、(我々には)それを埋める能力(=財力)もある」と発言。ブレーブスはすでにドナルドソンを1年2300万ドル、ジェームス・マッキャンを1年200万ドルで獲得し、三塁手と捕手の補強を完了させたが、まだ3000万ドルほどの資金が使用可能であると見られている。

「我々はヤンキースやドジャースではないからお金を無駄にすることはできない」と補強資金の大盤振る舞いを否定したマクガークだが、「選手を正しく評価するステップを踏み、お金を正しく使うつもりだ」と必要な戦力には惜しみなく資金を注ぎ込む姿勢を強調。あくまでも短期的な補強を優先するため、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドの獲得レースに加わる可能性は低いものの、始まったばかりの移籍市場において今後も面白い存在となりそうだ。

先発投手ではコリー・クルーバー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアーのインディアンス勢や、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)をトレードで狙う可能性がある。リリーフ投手については、クレイグ・キンブレルの獲得は難しそうだが、フリーエージェント市場でザック・ブリットン、トレード市場でエドウィン・ディアス(マリナーズ)がターゲットとなりそうだ。また、外野手ではフリーエージェントとなったニック・マーケイキスとの再契約や、好打のマイケル・ブラントリーの獲得に動くかもしれない。

今季、5年ぶりの地区優勝&ポストシーズン進出を果たしたブレーブス。マクガークの言葉を聞く限り、来季はさらにパワーアップした姿を見せてくれそうだ。

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