カノー&ディアスのメッツ移籍が加速 明日にもトレード成立か

MLBネットワークのケン・ローゼンタールが伝えたところによると、マリナーズのロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスがメッツへ移籍するトレードが成立目前に迫っているようだ。同じくMLBネットワークのジョエル・シャーマンは、明日にもトレードが成立して交換要員などの詳細が明らかになる見込みであることを伝えており、今オフ最初の超大型トレードがいよいよ成立の時を迎えそうだ。

カノーはマリナーズと5年1億2000万ドルの契約を残しており、トレードの実現に向けて残り契約の一部負担と、ジェイ・ブルースやジェイソン・バルガスのような高額年俸のベテラン選手を引き取ることが必要であると見られている。また、カノーの契約には全球団に対するトレード拒否条項が含まれているが、カノーはマリナーズ移籍前にヤンキースでプレイしていたため、ニューヨークの球団への移籍を受け入れる可能性は高い。最終段階に入っているトレード交渉で、両軍が交換要員について合意に至れば、トレードはスムーズに成立へ向かうだろう。

メッツへの移籍が報じられているのは、メジャーを代表する好打の二塁手であるカノーと、今季メジャー最多の57セーブをマークしたディアスの2人。一方、メッツは長距離砲のブルースと、リリーフ右腕のアンソニー・スウォーザックのほか、今年のドラフト全体6位指名選手であるジャレッド・ケレニック、組織内最高のプロスペクト投手であるジャスティン・ダン、そして後半戦に正二塁手の座を確保して新人王投票で6位にランクインしたジェフ・マクニールらが交換要員となっている。今のところ、ブルースとスウォーザックに有望株3人(ケレニック、ダン、マクニール)のうちから2人を付け加えたパッケージが最有力と見られているようだ。

なお、今オフにメッツのGMに就任したばかりのブロディ・バンワグネンは、前職の代理人時代にカノーの代理人を務めていた人物である。カノーに10年2億4000万ドルという巨額の契約をもたらした男が、今度はGMとしてカノーの獲得を目指しているというわけだ。

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