FA市場の目玉投手・コービン 移籍先決断の日は近い?

ここ最近、フリーエージェント市場を最も騒がせている名前は間違いなくパトリック・コービンだろう。29歳の左腕はフィリーズ、ナショナルズ、ヤンキースという3つのビッグマーケット球団と契約交渉を行ったことが報じられており、日本時間12月10日にラスベガスで始まるウィンター・ミーティングよりも先に移籍先を決める可能性があるようだ。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンは日本時間12月4日、自身のTwitter上で「パトリック・コービンがまもなく決断を下すことが期待されている。ヤンキース、フィリーズ、ナショナルズはいずれも好条件を提示し、有力候補と目されている。ただし、その他の数球団もこの状況を覆す機会をうかがっている」とツイート。契約交渉を行ったことが報じられているヤンキース、フィリーズ、ナショナルズの3球団はいずれも争奪戦を制すのに相応しい好条件を提示し、それぞれがコービン獲得の有力候補となっているようだ。

ヤンキース、フィリーズ、ナショナルズの3球団はいずれも先発投手を補強する必要に迫られており、今オフのフリーエージェント市場における最高の先発投手であるコービンはそれぞれのチーム事情にフィットする存在だ。もし、これらのビッグマーケット3球団が争奪戦を制すために提示条件を引き上げていけば、最終的にコービンの契約が総額1億ドルを超えるような規模になる可能性もあるだろう。

興味深いのは、ヘイマンが指摘しているように、大逆転でのコービン獲得を狙う球団が存在しているということだ。もちろん、これに該当するのは①先発投手の補強が必要でありコービン獲得を望んでいる、②争奪戦を制してコービンを獲得するだけの資金力を有している、という条件を満たす球団に限られるが、予想外の球団がコービン争奪戦に名乗りを上げている可能性はゼロではない。前述の3球団が優勢と見られ、近日中に移籍先が決定すると見込まれているコービンだが、争奪戦は最後まで目が離せない展開となりそうだ。

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