メクル第330号 差別のない世界に 風船に願いこめ 諫早小

 諫早(いさはや)市仲沖(なかおき)町の市立諫早小(橋本克彦(はしもとかつひこ)校長、464人)で2日、学校創立(そうりつ)記念行事「みんなおいでよ レッツエンジョイ146!」があり、児童と地域(ちいき)の人たちが楽しく交流しました。
 同校は1872年に創立、今年146周年。育友会や老人クラブ連合会、自治会などでつくる実行委が、ふれあい活動を通して子どもたちが地域の良さを知り、古里を大切にする気持ちを育てようと毎年開いています。
 体育館では、かるたやお手玉、紙飛行機飛ばし、知恵(ちえ)の輪、外の遊具広場では竹とんぼなどのコーナーがあり、お年よりが小学生だったころ、どのように遊んでいたかを児童に説明するすがたが見られました。5年生はもちつきを体験し、紅白(こうはく)のもちまきなどでもり上がりました。
 最後に全児童が「人権(じんけん)の風船飛ばし」で、いじめや差別のない社会について考えました。あらかじめ児童が書いた「毎日笑顔で」「いじめがない、平和な世界でありますように」などのメッセージカードを、諫早人権擁護(ようご)委員協議会が用意した風船に結び、空に向けていっせいに放ちました。5年の木村龍平(きむらたっぺい)君(11)は「みんな仲良く幸せにとの思いで風船を飛ばしました。とてもきれいだった」と話しました。

風船を空に放つ児童=諫早市立諫早小

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