三井金属、極薄銅箔の増産投資完了し生産能力2割増

 三井金属は7日、マレーシア工場で極薄電解銅箔「マイクロ・シン」の増産投資を完了させたと発表した。持ち運びに使うキャリア箔上に、有機剥離層やマイクロ・シンを形成するバルク設備を増設。埼玉県上尾市の国内工場と合わせた全社的な生産能力は2割増の月間390万平方メートルに拡大した。

 投資は予定通り進ちょく。設備設置は11月に完了し、今月から稼働可能な状態となっている。マレーシア工場ベースでの生産能力は3割増の月間240万平方メートルに増加。需要増に対応できる体制が整ったとともに、次世代製品の各種試験が実機で可能となり新製品開発を加速できる。

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