「12月」のプレミアリーグで注目したい5人の「背番号12」

本日は12月12日!

サッカー界の「12」といえば、Jリーグではサポーターの番号として定着しており、昨今はクラブ側の配慮で空き番号とすることも多くなった。

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一方、お国が変われば事情も変わる。プレミアリーグでは「12番」をつけてプレーする主力選手も珍しくない。

そこで今回は、プレミア恒例の過密日程となるこの「12月」に期待したい「12番」の選手たちを紹介しよう。

※データは第15節終了時点(12月6日現在)

クリス・スモーリング(マンチェスター・ユナイテッド)

フラムからユナイテッドに加入して9シーズン目を迎え、今や主将のアントニオ・バレンシアに次ぐ古参となったスモーリング。背番号はユナイテッド加入時から12をつけており、現在プレミアリーグで最も長く背番号12をつけてプレーしている選手でもある。

ここ数年は出番が減少傾向にあったが、今季はリーグ戦12試合、CLでは全5試合に出場と復調気味だ。

現在8位のユナイテッドはここまでの15試合で25失点。得失点差がマイナスというビッグクラブらしからぬ不安定な状況だ。CBのポジションではエリック・バイリーが故障がちという事情も抱えており、ディフェンスリーダーでもある彼の奮起が今こそ必要と言える。

ジョー・ゴメス(リヴァプール)

188cmの長身に加えてスピードも兼ね備えた魅力あふれる21歳。年代別代表でキャプテンを務めた実績も持つなど、同僚のアレクサンダー=アーノルドとともにイングランドの将来を背負う存在としての期待も大きい。

リヴァプールではスピードを生かしてそのアレクサンダー=アーノルドと右SBのポジションを競いながら、CBではファン・ダイクとともに強さを発揮して堅守を支えており、今季ここまでリーグ戦13試合、CLでは全5試合に出場とフル稼働中。リーグとCLを並行して戦う上で最終ラインに不可欠な存在となっている。

負傷の影響もありロシアW杯のメンバーからは外れてしまったが、順調に成長することができればEURO2020では中心選手としての活躍も見えてくるだろう。

リュカ・ディーニュ(エヴァートン)

今夏、アンドレ・ゴメス、ジェリー・ミナと共にバルセロナからエヴァートンに加わった左サイドバック。

バルサではジョルディ・アルバの控えという立ち位置から脱却出来なかったが、エヴァートンでは開幕戦のウルヴズ戦でプレミアデビューを果たすと、第4節のハダースフィールド戦からスタメンに定着。中でも、クロス数121は今季のプレミアで全選手中トップと、得意の攻撃参加を武器にプレミアリーグのスピードとフィジカルにいち早く適応できたことが数字にも表れている。

フランス代表ではロシアW杯のメンバーからは外れたが、好調が評価され10月に再びメンバー入りを果たしている。プレミアでの活躍が継続できれば代表定着も見えてくるはずだ。

マルティン・ドゥブラフカ(ニューカッスル)

昨シーズン後半からマグパイズのゴールマウスを守るスロバキア代表の守護神。父も祖父も元ゴールキーパーという一家で育ったサラブレッドだ。

今年1月、チェコのスパルタ・プラハからローン移籍で加入した「背番号12」は足元の技術とスーパーセーブを披露し即スタメンに定着。完全移籍となった今シーズンもここまで全15試合でスタメン出場中だ。スロバキア代表でも正ゴールキーパーを務めており、UEFAネーションズリーグでも4試合に出場している。

一時は降格圏だったニューカッスルだが現在は14位に浮上。ここまで20失点だが、下位チームの中では失点が少ないのは好材料と言える。彼を中心とした守備が更に安定感を増せば順位を上げていくことも可能だろう。

ママドゥ・サコ(クリスタルパレス)

イーグルスの背番号12はママドゥ・サコ。今季ここまで全15試合に出場と守備の要として君臨するDFだ。

2007-08シーズンにパリ・サンジェルマンでトップチームデビューすると、そのシーズンに17歳8か月でキャプテンというクラブ史上最年少記録も残している。

その才能が評価されリヴァプールへ移籍するも、禁止薬物騒動などもありスタメン定着には至らず、2016-17シーズンにローン移籍でパレスに加入。ここでロイ・ホジソン監督からの信頼を勝ち得た今、高さと強さを生かして最終ラインの壁となってチームを支えている。

若くしてパリで成功を収めたことから「早熟の天才DF」という印象もあったが、ビッグクラブで培われた経験値はパレスにとって貴重な存在である。

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